<開催報告>子どもへの性教育において「タブー」を作っているのは親自身〜「親子で語ろう!性と健康〜実践編〜」

こんにちは!マドレボニータ東海TOMOSの山本です。

 

先週末に突然発生した台風12号。

全く進行方向が読めない日々に、スタッフ一同ヒヤヒヤしながらも、なんとか早朝には警報が解除になったため、無事に「親子で語ろう!性と健康〜実践編〜」を開催することができました。

入り口には、リニューアルしたマドレボニータのぼりが!
入り口には、リニューアルしたマドレボニータのぼりが!

参加してくださったのは、16組36名の親子。中にはご家族皆さんでのご参加の方も!

 

講師は前回に続き”ひさちゃん”こと西田久代さん。

優しくも面白い語りかけで、最初に『おちんちんのえほん』を朗読してくださいました。すると、子どもたちはひさちゃんの話をキラキラした目で、時折笑いながらも、すーっと集中して聞き入っていたのが印象的でした。

そして、その後は『プライベートゾーン』のお話や『男性と女性の性器』について、科学的に説明してくださいました。

 

突然ですが、プライベートゾーンって、何ヶ所だと思いますか?

胸と性器・・・この2ヶ所だと思っている方が多いかもしれませんね。

が、実は、も含めて合計3ヶ所なんですって!!!!!

 

ここで、ひさちゃんから子どもたちに質問!

(ひさちゃん)

「例えばね、道を歩いてると、あちらからすごーく素敵な人が歩いてきて、その人に『すごくキスしたいの!ブチュ〜!!』ってキスしてもいいかな?」

 

すると、子どもたちからは、大爆笑とともに「ダメーーーーーー」という声が。

 

(ひさちゃん)

「じゃあさ、いきなりはダメだけど、『キスしていいですか?』って聞けばいいのかな?」

 

(子どもたち)

「それもダメーーーーーーーーーッ!!」

 

こんな風に、口も突然触れたり、キスしたりしちゃいけない場所なんですよね。

小さな子も、こんな風に聞けばちゃーんとわかってくれるんですね。

 

しかも、それは知らない人だけに限らず、知っている人や家族であっても同じ。

 

子どもから両親に対しても。

両親から子どもに対しても。

そして夫婦であっても。

 

いきなりキスしてはいけないし、「キスしたいよー!」って言っても、相手がそんな気分じゃない時には、無理やりしてはいけないし、「今はしたくないんだ」って断ってもいいんだよっていうことを教えていただきました。

 

そして、この時期だからこそ!と、ひさちゃんは、おもむろにコンドームを出して「水風船みたいでしょ」なんて話もしながら、まずはコンドームはどんなものかというお話をしてくれました。

 

その瞬間、ちょっとドキッとしたのは私^^;

もしかして、昨日参加された大人の皆さんも、一瞬ドキッとされたかもですね。

 

なぜコンドームの話かというと、この夏という時期は、公園や道端に、使い終わったコンドームが落ちていることが多いそう。

 

使用前のコンドームはとても清潔なものだけれども、使用済のコンドームは清潔ではなく、どんな菌が付いているかもわからない。

 

だから、それをもし見つけてしまった時は、絶対に触らないで、大人の人に捨ててもらってね。そして大人も絶対に触らずに処理をしてあげてください、というお話でした。

 

なるほど。。。

ただの避妊具としての説明だけでなく、性病の感染への言及まで。これまでこんな風にコンドームについての説明を受けたことはなかったな、と私自身、とっても勉強になりました。

 

そして後半は、まずは子どもたちからの質問タイムを経て(たくさんの手が上がって、一つ一つの質問に真摯に答えてくださったひさちゃんでした)、その後は子供達はキッズスペースに移動して、大人の交流タイム。

TOMOSメンバーの友恵さんと子どもたちが何やら楽しそう!
TOMOSメンバーの友恵さんと子どもたちが何やら楽しそう!

ここでも、限られた時間でしたが、時間が足りないくらい、たくさんの声が出てきました。中でも多く聞かれたのは『親が恥ずかしがらずに伝えることの大切さ』とか『性の話をタブー視せずに』という声でした。

 

そんな話をしているところで、あるハプニングがありました。

昨日はうちの息子にも聞かせたかったので同行していたのですが、この時、前に立っていた私のところに、2歳の女の子と一緒に私の近くにやってきて、テーブルの上に置いてあった、さっきのコンドームを見つけて、それを手に取り、ひらひらと遊び始めたのです。

 

その瞬間、私とその子の親は目を合わせて、苦笑い。

 

でも、その時にふと思ったのです。

「これをコンドームだと思っているのは、私たち大人だけであって、この子たちにとっては、手触りのいい、ただのゴム風船のようなものだと。色も綺麗だし、パッケージも可愛いいしね。ただ、それだけ。それを見て、恥ずかしいとか、ちょっとやめなさい!って思っちゃうのは、コンドームに対して、何かいやらしい・・・そういう価値観を持ってしまっている私がいるだけなんだな。だから、そういう価値観が刷り込まれる前に、正しい知識を伝えていかなくちゃいけないんだ」って。

 

これは、昨日のアンケートの一つ「参加してみて、今のお気持ちに近いものがあればお選びください」という質問に対する回答グラフです。

 

「子どもへどう性を伝えていけばよいかわかった」

「性について抵抗感が少しでもなくなった」

という声がたくさんあったことからもわかるように、性教育を学ぶことは、自分自身のせいに対する価値観を一度見直すところから始まると言えるのではないでしょうか。

 

 

私たちマドレボニータ東海TOMOSメンバーは、産後ケアの普及を目的に活動していますが、産後ケアを追求していくと、パートナーシップがとても大切で、そのパートナーシップを考える上でも、まずは自分のせいを知ること、そしてパートナーの性を知ることもとても大切だと考えています。

 

「夫も一緒に聴きたかった」という声もたくさん聞かれた今回の講座。

今回の講座を企画運営したメンバーでも、これからも引き続き、性を学ぶ場を作っていきたいね!と話していますので、また近々企画したいと思います!

 

その時はまた大事なパートナーやお子さん、そして周りのお友達も一緒に、足を運んでいてだければと思いますので、引き続き、チェックしていてくださいね。

 

ひさちゃんに個別で講座依頼することも可能だそうなので、ぜひぜひひさちゃんのFacebookもチェックしていてください!ひさちゃん、充実の講座を有難うございました!

 

ひさちゃんを囲んで、TOMOSメンバーで記念写真^^
ひさちゃんを囲んで、TOMOSメンバーで記念写真^^